「ミィちゃーん。寂しいよぉ・・・」
あたしは泣き目でミィちゃんを見つめた。
「なーに泣いてんだよ!入学式の日に泣く人
どこにいるのぉ。」
ミィちゃんが笑いながら、
黄色いハンカチであたしの涙を拭いてくれた。

「あれっ?このハンカチ・・・」
あたしはミィちゃんが拭いてくれたハンカチを
見つめながらミィちゃんに聞いた。
「えへへ。気付いた?」
それは、あたしが中1の時に
ミィちゃんの誕生日にプレゼントした
黄色いハンカチだった。

「結構、このハンカチ気に入ってるんだ。」
ミィちゃんはハンカチを畳んで
新しい紺色のセーラー服の
ポケットにしまった。

あたしはとても嬉しくなった。
「ミィちゃん、大好きっ!!!」
無意識にミィちゃんに抱きついた。
「うわっ!あはは。あたしも大好きだよぉ!」
ミィちゃんは少しビックリしたようだけど、
頭をなでてくれた。
そして、2人で笑った。