目が眩みそうなほどの青空の下、
桜が舞い散る桜並木の中を
あたし、水森麗羅(みなもり れいら)は歩いていた。

「レイ、おはよー!」
「あ、ミィちゃんおはよう!」
相原美奈(あいはら みな)が
挨拶をしてあたしと一緒に並んだ。

ミィちゃんは、小学校の時からの親友で
一番の友達と言える存在だった。

中学校の時は一緒に吹奏楽部に入部して
一緒にフルートを担当していた。
特にミィちゃんは上達するのが早くて
3年の時にはフルートより少し難しい
ピッコロも担当して、
2本掛け持ちで吹いていた。

いつも明るくて、前向きで
笑顔の絶やさないミィちゃんが
ネガティブなあたしにとって
すごく憧れの存在で、
人1倍キラキラ輝いていた。