「菜々、あれって・・・
 玄じゃない?」







「どこどこ!!!」









「ほら!少し前の背の低い男子!」









「あ、玄だ!」










そう。










今、片思い中の男子。












宮澤玄。












奈央が玄に向かって走っていく。











それを追いかけるように奈央についていく自分。