なのに彼は全然分かってない
あたしが彼を好きだってコト

やっぱ…友達としかみてもらえない




「おい」


後ろから聞える愛しい声


それと同時に引っ張られる
あたしのダウンのフード
もちろんあたしの体は
後ろに引っ張られるわけで…


「わっ…!?」

「バカか、オマエは」


あたしの体は斜め75度くらい
あたしの体を支えてるのは
川村の腕


「な…何?!」

「縁起悪いっつーの」


そういって差し出されるお守り

「え?あっ!!!」


あたしの?
あたしの鞄についてたやつ
落ちちゃってたんだ


「おまえ、もーコレ使うなよ」


そう言ってポケットの中から
同じ形のお守りを出してくる


「コレ、持っとけ」