「何やってんだよ」

「痛ぃってか冷たい!」

「ボーっとしてるほうが悪い」


コートについた雪を払いながら
雪が飛んできたほうを向く

見慣れた彼が
ニヤリと笑ってる


「だからってフツー雪投げる!?
わっ!冷たっ!!!」


雪が襟から入ってきた
冷たいぃー!!!!


「バーカ
ここものってるっつーの」

「ふぇ?わっ!」


いつの間にか近くにいた彼は
あたしのフードにのった雪を
そっと叩いていた

まぁのったっていうより
のせられたんだけどね?