「もー!暁羅はうるさいのよ!」

「本当かどうか確かめたいだけだろ!」


本当かどうかって、これでもし嘘ならあたしすっごい馬鹿じゃん!

だけど、叫心に限ってそんな事は絶対にない!

そして叫心もやっぱり、あたしの思ったとおりの言葉を暁羅に言ってくれた。





「暁羅…あのな?付き合ってるにきまってるだろ。俺から言ったようなもんだし」



もう叫心のその言葉を聞いた瞬間、あたしはノックアウト!

ここに暁羅がいなかったら、もーっと叫心に抱きついてたのに…!





「叫心、すげー嫌がってたじゃねぇかよ?」

「いや、あ…あれはだな…その…」


ん…!?叫心!?

何でそこに詰まるの…!?



「やっぱ麗奈が無理矢理付き合ってくれって頼んだんじゃね?」

麗奈のことなら俺が引き受けるってーと、手を首の後ろに回して組みながらそういう暁羅。

絶対いいです!


「ちっ、ちげーよ!!あん時は、ただ照れてただけ!」

「ふーん…?」


暁羅からの疑惑の目に、叫心は赤面する。


「きょ、叫心!暁羅なんか相手しなくていいから!」

「…お、おう…」



あたしは、これ以上暁羅に何かを言われる前に、奴から叫心を開放するために、叫心と一緒に教室の外に出た。