「叫~心っ!どしたの!?わざわざ…」
あたしは、いつものように叫心に飛びつく。
「噂をしたら…かよ」
暁羅は叫心の顔を見て、少し苦笑い。
愛は
「もめんのやだ~」
そう言いながら、教室を出て行ってしまった。
「あ、今日の放課後どうすんのかなって思って…」
叫心は、飛びつくあたしをそのままにして話してくれる。
付き合う前と付き合った後で変わったといえば、このとこ。
あたしが、抱きついでも無理矢理離れなくなったり、嫌がらなくなった。
これは、あたしにとってはすごーくすごーく嬉しいことで、なんか愛されてるって感じちゃうんだ!
「あ、部活なんだよね?どうしようかな…。愛は確か今日彼氏とデートのハズだし…」
「じゃ、やめとくか?最近寒いし…、暗くなるの早いから危ないし…」
「えー!でも、見たいもーん!叫心の頑張ってる姿!」
「でも、一人じゃ待たせたくねぇよ」
も~!叫心ったら…
優しいんだから…!!
と、あたしはバシバシと叫心の肩を叩く。
「叫心と麗奈まじで付き合ったんだな」
あたしが、優しい叫心の言葉に照れていると暁羅が、あたし達のやり取りを見ながら
飽きれたように軽く苦笑いを顔に浮かべていた。