「えぇーー!?お、俺そんなの一回も聞いてねぇぞ…!?」
暁羅の驚く声が、教室中に響き渡る。
驚いている顔も、半端ない。
「当たり前だよー!!暁羅にはまだ言ってなかったもん」
「嘘だろ!?麗奈遊んでたんじゃねぇの!?」
「むっ!失礼ね~!あたしは、暁羅と違っていつでも本気なの!」
あたしが強く言うと暁羅は、さらに大きな声で叫ぶ。
「しかもさ、クリスマスってあんたまだ11月だよ?」
愛もちゃっかり、暁羅に突っ込み。
「だってよ~…、何でも早めに用意しといたほうがいいだろ?」
「今回は遅かったんじゃない?」
「でも、暁羅にはあたしなんかより、他の女の子いるじゃん…?」
「…まぁな。女には苦労してねぇかんなっ!」
暁羅のその、余裕ぶっこいた表情にあたしはなんかムカッとした。
何なの…?
結局女好きっていうとこは全然変わんないじゃん…!
女の子を、ちょっと馬鹿にしすぎ…!
暁羅も、叫心みたいに純粋になったらもてるのに…!
そう心の中で思ったときだった。
まるで思いが通じたのか、ドアには叫心が立っていて
あたしの名前を呼びながら
あたしの方に歩いてきていた。