とうとう昨日は叫心と仲直りしないまま、今日を迎えてしまった。
叫心と初めての喧嘩。見たことない叫心のあの表情。
…どうしよう。
あたし…何であんな事言っちゃったんだろ…。
でも、本当だったの。あたしが叫心にとって重荷になりたくなかったの。
あたしのための試合なんて、叫心にはさせたくなかったの…!
あたしは一人教室内でため息をついて、時計に目をやる。
…もうすぐで試合が始まる時刻。そろそろ行かなきゃ。ケンカしてたって、嫌われたってあたしは叫心を応援しなきゃだめなんだ。
震える体を必死に抑え、あたしはゆっくりと体育館へ向かった。
『きゃー!暁羅ーっ!!』
『笹岡くんも頑張ってぇ!!』
体育館ではすでに試合が始まっていて、なぜか応援しにきている生徒も数多く、あたしは二人を見つける事がなかなか出来ない。
そんな時、ポンっと後ろから肩を叩かれた。
「小林君…」
「よっ!」
あたしに話しかけたのは、小林君だった。
小林君はあたしの腕を掴むと、応援する人達を掻き分け前へと進む。
「叫心…」
小林君のおかげであたしは列の最前列へと来る事が出来、叫心の姿もよく見えた。
ふと、得点に目をやる。
「30ー0…」
もうこんなにも差があるの…?
どっちが勝っているのか、確かめるように小林君を見ると苦笑いをした。
そして、小さく暁羅を指差した。
「…叫心…負けてるの…?」
あたしが掠れて、聞こえるか聞こえないかの声でそう呟くと小林君は静かに首を縦に振りながら「ああ…」苦笑いを零した。
叫心と初めての喧嘩。見たことない叫心のあの表情。
…どうしよう。
あたし…何であんな事言っちゃったんだろ…。
でも、本当だったの。あたしが叫心にとって重荷になりたくなかったの。
あたしのための試合なんて、叫心にはさせたくなかったの…!
あたしは一人教室内でため息をついて、時計に目をやる。
…もうすぐで試合が始まる時刻。そろそろ行かなきゃ。ケンカしてたって、嫌われたってあたしは叫心を応援しなきゃだめなんだ。
震える体を必死に抑え、あたしはゆっくりと体育館へ向かった。
『きゃー!暁羅ーっ!!』
『笹岡くんも頑張ってぇ!!』
体育館ではすでに試合が始まっていて、なぜか応援しにきている生徒も数多く、あたしは二人を見つける事がなかなか出来ない。
そんな時、ポンっと後ろから肩を叩かれた。
「小林君…」
「よっ!」
あたしに話しかけたのは、小林君だった。
小林君はあたしの腕を掴むと、応援する人達を掻き分け前へと進む。
「叫心…」
小林君のおかげであたしは列の最前列へと来る事が出来、叫心の姿もよく見えた。
ふと、得点に目をやる。
「30ー0…」
もうこんなにも差があるの…?
どっちが勝っているのか、確かめるように小林君を見ると苦笑いをした。
そして、小さく暁羅を指差した。
「…叫心…負けてるの…?」
あたしが掠れて、聞こえるか聞こえないかの声でそう呟くと小林君は静かに首を縦に振りながら「ああ…」苦笑いを零した。