「光条さんが…」

「ええ…その時も黙っていたわ…結局は…私も怖いのよ…世間にばれるのが…貴方達を失うのが…」

彼女は神妙な表情でタバコの煙をひと吹きした。

「…安心して…誰にも言わないわ…まだ貴方を失いたくないもの…」

哀しい笑顔で微笑み、そう言った。

「…ゆうこさん…」

僕は‘まだ’と言う言葉に不信感を抱きながらも再び彼女を抱いた。

「光成…きて…」

僕は再び彼女の奥深くに潜り込む。


大丈夫…大丈夫…


僕の上で変則的なリズムで上下する彼女の乳房を見つめながら僕はそうつぶやいた。
ゆうこさんから噂が漏れるかもしれないと不安を感じたが、ゆうこさんから覚せい剤のことが漏れることはなかった。