そうだった。


私ってあんまりかっこよすぎる人にトラウマがあるのよね。


中学校の時に散々馬鹿にされたトラウマが・・・・。


あれはひどかった・・・・。


考えれば考えるほどテンションが下がる。


「どうなさいました?」


案内をしてくれている執事さんが顔を覗き込んできた。


「ううん。なんでもないよ。」


あなたみたいな綺麗な顔にトラウマがあるんです!なーんて言えるわけないでしょぉーが。


「それで私の部屋ってどんなのなんですか?」


これから始まるお嬢様ライフ。


全部気になるのよね~(笑)


「はい。あなたの部屋はかくかくしかじか・・・・・。」


あーまったくわからん。


とにかく広いのね?


それがわかったならいいや。


「ありがとう。よくわかったわ。」


私がそう言うと執事さんはクスリと笑った。