というわけで、この男は執事決定なのね…。
私は他の4人も見てみる。
一番左端におずおずと立っている黒髪の短髪頭。
なんだか気弱そう…。
私は試しにジャリッと音のする枕を思いっきり鳴らしてみた。
「うわっ…!」
予想的中。
かなり臆病なのね…。
その気弱そうな執事さんは、ムッとしながら私を見た。
「…ごめんなさい。」
私は急に申し訳なくなったので、謝ることにした。
すると気弱な執事さんはキョトンとして、首を振った。
「あ…、すみませんでした。」
今度は気弱な執事さんから謝ってきた。
しばし、沈黙が続いていた。