私は久しぶりにむかついていた。
案内された部屋にあった枕を壁に投げつけた。
「イケメンがぁぁぁあ!!!」
悪口じゃないけど、言ってみた。
「何なの!?これから主人となる私にあの態度はないよね!?」
枕から綿が出始めた。
やりすぎた・・・。
「やば・・・・。」
神崎さんに何て言おうか。
するとコンコンとドアを叩く音がした。
まさかあいつじゃないよね?
こんなところあいつに見られたら・・・。
「咲代ー?いるんでしょ?」
お母さんだった。
私は急いで綿が出た枕を、上手く綿を詰め直して、見えないようにベッドに置いた。