「えーと。

親の名前でだすからには、やっぱりそれなりのものにしないとマズいかと…」


「ん?」


「だからね…


これにしないかと……」


「はぁ〜〜〜!!」


彼が提案してきたものは、昔ながらの固い分厚い紙の金ぶちが施されている縦書きのもの。

そう。

私が夢見ていたものとかけ離れ過ぎていたのです。