でもサボるわけにはいかない。
ダルい体のままあたしは外に向かった。
―「ちょっと遥!?凄い顔色悪いよ!?」
あたしが外に出ていくと紗月が心配そうな顔をして駆け寄ってきた。
そんなに顔色悪いんだあたし…。
「大丈夫だって!!ほら元気元気★」
無理して自然な笑顔を作った。
なにより紗月に心配かけたくない。
「…具合悪かったら休みなよ??」
「うん…紗月ありがと。」
紗月の優しさが嬉しかった。
「今日は持久走をします!!!!」
暑苦しい体育担当の吉田。持久力って…
あたしは絶望的だった。
「女子は校庭十周だからなー。」
そうしてさっそく持久走が始まった。
ゆっくり走れば大丈夫だ…!!
「よーい…スタート!!」
ピィー!!!
先生の笛の合図とともに一斉に皆走りだした。
ゆっくりゆっくり…
あたしはペースを落として走る。
「こらぁ!!高橋!!タラタラ走ってんじゃねーぞ!!」
先生に注意されてしまった。
キツイけどあたしはペースをあげた。
やばい…。
ふらふらしてきた。
目眩がする。視界が定まらない。。
あ、あれ……