次の日の朝。

朝が苦手なあたし。

むりくり朝ごはんをお腹に詰め込んで家をでる。

今は5月。

ぬけるような青い空に木々の緑色が綺麗。

今日もいいことありそう。

先輩に朝から会えないかと希望を抱いて、あたしは校舎の中に入っていった。



外靴から上履きにはきかえていると後ろから声がした。

「遥!おっす!」

『裕也!おはよう☆今日は早いね!』

「いっつも遅刻だとさすがにヤバいんで〜」

『あはは。確かにね』

裕也はあたしの唯一の男の親友。

あたしは男子と話すのが苦手だけど、裕也だけは別。裕也は全然苦手なんて思わさないオーラがある。


「一緒教室いこーぜ。」

『いいよ〜』

教室に向かう間に通る道すべてをキョロキョロと見回してみたけど先輩の姿はなかった。


はぁ…ちょっと残念。


なんて思ったり。