「ごめ、ごめん!遅れちゃって…!」

あたしは息を切らしながら彼に駆け寄る。

「ううん、待ってねぇし。いいよ、いこう?」

彼の甘い笑顔が大好き。
ずっといれたらいいなぁ。

ふと、彼があたしの顔を覗きこんだ。
等のあたしは恥ずかしくて爆発寸前。

「な、なな、なに!?何かついて、る…?」

あーはず!絶対顔真っ赤だよ…。
それにしても、本当どうしたのかな?

「…目ェ赤い。泣いた?」

「え?」

え?え?何で?
まさか、気づいてくれたの?

あたしは彼に問いかける。

「なんで…?」

そういうと、彼はフッと笑って、

「ばーか。俺はお前の事くらい何でも分かんの!
お前のこと全部好きだし…。」

あぁ。

私は何を悩んでたのかな。

彼は全部、分かってくれてる。

「ね…私、陸のこと、大好きだよ。」

「何を今更!」

恋したら全ての私が彼好み。

「ね、行こっか?」

「おぅ!何処でも行けるぞ、なんて!」

私なりの、恋色コーデ。