今日は彼とのデート。

「服…どうしよ。」

彼の好み、正直分からない。
好きな食べ物、趣味、嫌いなもの…

そんなのはたくさん知ってるのに。

そんなこと思うと、涙がでた。
凄く小さな事だけど、こんなにも好きなんだな、って。

実感できる。

「あ、もうすぐ時間だ…。早く決めよ!」

あたしは涙を拭きながらクローゼットをあさくった。

…彼の好みはどんなのだろう?

そんな想いを掲げて。

あと少しで待ち合わせだ。