「おい、異常女」
クラスのボス的な女子、安藤があたしに声をかけてきた。
あたしは自分を異常だと思っていないのでもちろん無視。
「っシカトすんなって!!」
周りの女子達に無理矢理席から立たされた。
周りの女子達はいっつも安藤の言うとおりに従っていっつも安藤についてっている、いわゆる金魚のフンだ。
「お前キモいんだよ!失せろ!!」
安藤が叫ぶ。
「あんた達の方がよっぽどキモいし」
「ンだとコラ!?」
あたしは無視した。
「大体アンタいつまでも寛人のこと一途に狂愛してキモいんだよ!!」
……一途に?
……狂愛?
一途に思って何が悪いのよ?
―狂愛じゃないわ、真実の愛よ。