「ナイフで刺したら即効で死んだよ。それより教頭先生も成功したんだってね?」
「はい!もうオパールやらエメラルドやらがザックザク!!ありゃ売れますよ!!これは校長と二人で山分けですね!」
ハハハハ……。
豪快な笑い声が聞こえる。
もう、悔しいったらありゃしない。
「あの野郎!!俺がこの手で殺してやる!!」
寛人が泣き叫んだ。
「寛人!今はダメよ、これは智美さんに相談しなきゃ!!」
「多美は悔しくないのかよ!!」
「悔しいわ、でもあたし達子供じゃ殺せない!!」
寛人はあたしの言葉で落ち着いたのか、そのままあたしの手を引いて家へ帰った。