すたすたすた 保健室へと続く廊下は、授業中だからなのか静まりかえっていた。 お姫様抱っこで、運ばれている葵の額にはうっすらと汗がにじんでいる。 それがなんだか色っぽい。 ‥やっぱり、緊張してたんだな‥ てかコイツ‥ 「‥軽すぎじゃね?」 飯ちゃんと食ってんのかな ガラガラガラッ 保健室は案の定誰もいなかったため、勝手にベットを借りることにした。 「よっこいしょっと‥」