「山炭くんも…そう思う?」


「うん、実際睨まれてるのは海上さんの方なんだけどね…」


あははと笑う山炭くんは、可愛いかも…。



「海上さん本当に鈴宮の彼女なの?」


「えっ?」


私は思わず瑠衣くんの方を見てしまった。


でも、瑠衣くんがこっちを向いてるはずもなく、実際の瑠衣くんは頬杖をついてだるそうに先生の話を聞いていた。


そうだよね…瑠衣くんにとったら私なんてどうでもいいよね…。


「あ…あの…彼女というか…その…なんというか…実は分からないんです…」


私は髪を触りながらこたえる。














嘘ついちゃった…。