「とよき、弁護士に……なりたいの??」

「ゆくゆくは」

「……国立大、目指してんの?」

「まず第一関門としてな」

「こんなとこで遊んでて、受かるの?」

「……さあ?まあ、まだわかんねーけど」

「それ、アタシのため?」

「俺のためで、お前の…ため」


本末転倒だっつーの

アタシは、とよきと……別れようとすら思ったのに

思いがまとまらなくて、決断こそしていなかったけれど


弁護士に、なりたいって


「別れようと、思った」

アタシがそういうと、とよきは思いがけず「やっぱり?」と返答した

「やっぱりって……」

「諸岡に言われた
俺が先にあこを傷つけたって」

「モロに?」

「おお、やっぱり、お前の友達って感じだったわ
諸岡って、お前やMJに比べると温厚に見えるじゃん?」

「……MJよりは圧倒的にね」

「だけど、全然
俺、すげー責められたし」

「モロのことだから、優しく責められただけでしょ」

「……でも、結構こたえたよ……」

「ふ~ん…………」


モロと理一は、ケーキ食べたかな

理一のニヤけた顔がぽんっと浮かんでイラっとする



「ごめん」


とよきは自分のひざに顔をぶつけるんじゃないかと思うくらい、突然頭を下げた