* * * * *

がばっと体を起こすと、横には全裸でうつぶせになっているみさきがいて……

散らばっている自分のシャツやズボンが見えた

額を手で押さえて眉を寄せる


俺……優しくしたか??

……

……

……



ダメだ、どれもこれも何もかも、俺のしでかした所業に優しさの「や」の字はない


みさきに目をやると、首の下の青いバラの周りに俺がつけたキスマークが増えていて

……つけたのは覚えてる

がまんできなくて、負けたくなくて、つけたのは覚えてるけど……これ……

青い花びらが血を流しているみたいで凄絶だ……


「みさき……」

と彼女の体をひっくり返すと、「んっ……」と呻いて仰向けになるけれど、その顔には涙の跡が残っていて、胸がうずいた

俺は親指でその跡を何度もこすり、消す


「みさき……」

と優しくキスをすると、「ん」と現実と夢の狭間をさまよっているように身悶えている


起こそうと何度も何度もキスをしていると、手が自然にみさきの胸を揉んで、握って、つまんで、触りたおしていた


「んん……理一、も……ヤメ」

と目を開け切れないままなのに、横にいるのが俺だって認識はあるみたい

太ももをこすり合わせているのが見えて、たまらずみさきの足を開くとそこに入った


「いや……理一……」


って、セリフは否定的なのに、俺の指や舌に浮かされて出る声は……


「みさき、いい反応」