一瞬何が起きたのかわからなくて、まばたきをした途端に一気に現実が俺の目に入ってきて……心臓が今はじめて動き出したようにドキドキと脈打つのがわかった


みさきの背中に手をまわそうと思ったら、アッという間に離れていって俺に背中を向ける

「よし、ジュース買って戻ろ」


9月4日 00:01

デジタル時計の点滅より、俺の心拍の方が数倍はやい

財布を持ったみさきが立ち上がってしまう前に背中に抱きつくと、「キャ!」と前に手をついて体を支えている

「理一、もう日付変わったから」

「そんなこと関係なくなった」

「え!ちょっ……ほんま自己中~~~」


わざと明るい声出したって、ごまかされるかっ

前に手をついてるからお尻が浮いてて、素早くシャツみたいなパジャマをまくりあげると黒のパンツがチラッと見えて腰があらわれる

片手で抱きしめたまま反対の手を腰から背中に沿わせるとそのまま前に持っていって胸に重ねた


「理一っ!」

って体を折り曲げて俺の手が動かせないように胸と太ももの間に挟みこむから、背中ががら空き

そのまま服を上までもちあげると下着が見えて、抱きしめていた手であっさりとホックを外す

相変わらず白い腰


「あこ達が待ってるって」

「待ってるわけないじゃん」

「ちょっと……手……っ」


と俺の手を自分の胸と太ももの間から引き抜いた

「むしろ、今から戻った方が迷惑だと思うけど」

「アタシ達が戻ってくるってわかってるのに、あの二人がそんなことになってるわけないやん」

「とよきも普通の男だよ?」

「あんたより理性的」

「それは……そうかも」

と彼女の腰をすっと撫でると、くすぐったいのかガバッと体を起こしたみさきがササッと服を整えた