「MJにアタシに優しくしろって言われてるんやろ??」
整理できない気持ちが山積みだ
みさきに“好きだった”って言われただけで、頭も体も動揺と困惑で全回路を停止してしまった
みさきが俺のことを好きだった――――?
「でも、大丈夫
今は国坂くんが優しくしてくれるし……
もう、気にしてくれなくていいよ??ありがとう」
みさきのおでこに自分のおでこをゴツンとぶつけると、首を振った
「……絶対いや」
「ん?」
「国坂の名前なんか、聞きたくない」
抱きしめても抱きしめても届かない
どんなに強く抱きしめても心は取り戻せない
「俺がみさきに一番優しくするから……
絶対絶対絶対優しくするから
俺のところに来て」
俺が言うと、なんでこんな子供のわがままみたいに聞こえるんだろ
ただきつく抱きしめて、その言葉にウソがないことを伝えるけれど
「んっ……苦しい、から……」
とみさきに言われて、自分で自分がセーブできなくなってくるのがわかった
腕を離して、そのままみさきの顔を両手で挟むと涙目の瞳が俺の姿をにじませる
……だから、それ、逆効果だから
キスしようと顔を近づけると「ちょっとまっ……」というから至近距離で止まる
「待ったら、俺にいい返事くれるの?」
「アタシ……今は」
「他の男の名前なら聞かないよ?」
「そんなことゆったって、アタシには今」
「聞かないって言っただろ?」
渾身の抵抗
……フラれる前兆がはっきりとそこにある
整理できない気持ちが山積みだ
みさきに“好きだった”って言われただけで、頭も体も動揺と困惑で全回路を停止してしまった
みさきが俺のことを好きだった――――?
「でも、大丈夫
今は国坂くんが優しくしてくれるし……
もう、気にしてくれなくていいよ??ありがとう」
みさきのおでこに自分のおでこをゴツンとぶつけると、首を振った
「……絶対いや」
「ん?」
「国坂の名前なんか、聞きたくない」
抱きしめても抱きしめても届かない
どんなに強く抱きしめても心は取り戻せない
「俺がみさきに一番優しくするから……
絶対絶対絶対優しくするから
俺のところに来て」
俺が言うと、なんでこんな子供のわがままみたいに聞こえるんだろ
ただきつく抱きしめて、その言葉にウソがないことを伝えるけれど
「んっ……苦しい、から……」
とみさきに言われて、自分で自分がセーブできなくなってくるのがわかった
腕を離して、そのままみさきの顔を両手で挟むと涙目の瞳が俺の姿をにじませる
……だから、それ、逆効果だから
キスしようと顔を近づけると「ちょっとまっ……」というから至近距離で止まる
「待ったら、俺にいい返事くれるの?」
「アタシ……今は」
「他の男の名前なら聞かないよ?」
「そんなことゆったって、アタシには今」
「聞かないって言っただろ?」
渾身の抵抗
……フラれる前兆がはっきりとそこにある