「これってさ~、誰にサイズ合わせたん?とか思うよね?
多分日本人女性の平均身長とかに合わせてると思う!」

みさきが座りながらすそを引っ張っている

「身長低かったら、ひざくらいまで長さあるよね」

とあこが言うから、あこの方をちらっと見たけど……

ミニスカートやショートパンツをはいてるところなんて何回も見てるのに……なんか複雑な心境になる

男モンのワイシャツっぽいデザインってのもあるし
シャワーあびた後って感じが丸出しだし

……変な感じ


とよきがシャワーから出てきたから俺はみさきの髪を乾かすことに専念した


あこ達が来てることに気付かず下半身にタオルだけ巻いて出てきて、みさきの姿を見て「おお!」ととよきが驚いている

「前にプール一緒に行った時もゆったけど、やっぱ水泳してるからとよきって超いい体」

みさきが遠慮もなくそう言うから、髪を乾かしながら頭をペシっと叩いた

「……どうも」って……とよきも照れてるしッッ


最後に髪全体に指をとおして整えると、ドライヤーを止めて顔を後ろからのぞきこんだ


「おしまい」

「あ、ありがと」


そのままじーっと顔を見ると、みさきも固まっている

「すっぴんの方が外人っぽくなるよね」

「……そう??」


俺はドライヤーのコンセントを抜くと、上半身裸のままみさきの後ろに寝そべった


「あこ……アタシケータイ部屋に置いたまま忘れてきた」

「取ってくれば?」

「コワイ」

「ケータイ取るくらい何もでないって」

「お札とか言わんかったら怖くなかったのに、あこがそんなこと言うから!!」

「正直に言っただけだって、うるさいな」

俺は起き上がると「ついてってやるよ」とシャツに腕を通した