「そういえば、ポンデライオンのお弁当箱があるから、お弁当も作ろう~」

お弁当グッズが並んでいるところで、可愛いパンダのピックや、かわいいばらんを選んでいるみさき

「結局ポイントたまったんだ」

「うん、理一のおかげで♪」

「お弁当作れるの?」

「勉強勉強」

「んじゃ、俺のも作って」

「上手に作れるようになったらな」


結局キッチン雑貨屋で買ったのはかご二つ分

それだけで俺の両手が埋まっている

……傘、どうやって持つの??


「ゴミ箱ゴミ箱」

……俺の両手見てよ


セサミストリートで、緑の怪物が入ってたみたいなおっきいゴミ箱をチョイスするみさき


俺は買ったゴミ箱の中にキッチン雑貨を入れて、それを両手で抱えた


「良かった~理一も一緒で
理一が一緒じゃなかったら、アタシどうやってこれ持って帰ったんやろ」


どうせ頭ん中で(行けばどーにかなるやろ!)とか考えてたに違いない


「お茶飲む?」

「いや、母さんがごちそう用意してくれてるらしいから帰ろうぜ」

「ごちそう??」

「うん、みさきが来るから張り切ってる」


ショッピングモールを出ると、また最初の最初の第一歩は水溜りに飛び込んだみさき

自分だけ傘をさしていこうとするから呼び止めた


「テメー!俺はどうやって傘持つんだよ!!」

「……っ!ごめんごめん、じゃ~、一緒に入っていこ」