別れた事を報告しにあこのところへ来たらとよきが居て、お邪魔かな?とは思いつつ呆けた頭のまま上がりこんだんだけど……目でとよきに“消えろ”と合図されてる気がします


「んじゃ、俺……帰ろうかな」

「ん、またね」

立ち上がった俺をあこが見上げている

「理一、背伸びた?」

「あ、なんか龍一にも言われたな……」

彼女も立ち上がると手でお互いの身長を比べているけど、あてにならなそう


「伸びた……んじゃない?
なんか違う気がする
ね、とよきと並んで立って」

あこは俺ととよきを並べて立たせると「とよき身長何センチ?」と見上げた

「俺181」

「とよきはずっとクラスでも大きい方だったもんね~
でも、理一も今177、178くらいあるんじゃないの??」


……そういえば


「あこは身長何センチあるんだよ」

「ずいぶん前にはかったときは166センチだったけど」

「みさきは??」

「みさきはね、実は身長も体重も一緒なの」


……166!
龍一、165って言ってたよな……

ヤバイじゃん
みさきが龍一にイイ事しちゃうじゃん!!


「中学生の男が近所のきれいなお姉さんにしてもらいたいことってなんだ」

突然の俺の発言にとよきとあこが面食らっている

考えても考えても俺の脳内にはエロDVDの“お姉さんがお・し・え・て・あ・げ・る♪”的な“童貞筆おろし”しかおもいつかねえ!!


みさきが龍一に??
筆おろしは無いにしろ、イイ事って多少はHなことだろうし……


「んじゃ!!」

と俺は慌ててあこの家を出た