「じゃー、俺とつきあうとか、どうこうなるとか考えたことは?」

どうこうなるって?!

「……ない」

と素直に答えると、突然右手が伸びてきて、片腕をきつく掴まれた

なんとなく引き返すと、それ以上に引かれてこう着状態


「じゃあ考えろ!
今すぐ、ここで!!」

「む、むりむり」

「じゃあ、ムリヤリどうこうする」

「……え……」

「じゃないと、お前は一生考えないだろ」


のセリフと共に顔が近づいてきたから、あわてて「考える!考えます!!」って言ったのに……


「遅い」


って……




気付けば道のど真ん中で、
ご近所さんが通るかもしれないほどマンションの近くで、
こんがらがった頭が一瞬で真っ白になるような


あっつーいキスを受け止めていて


アタシはドキドキに押しつぶされないように、ギュウッと目を閉じた