「わわっさえってばぁ」 「いーから早く来いっ!」 はやくはやく! そう言ってさえは、1階から2階の階段を勢いよく登った。 「もう…なんでそんなに急ぐわけ!!」 力一杯そう言うと、さえが止まって振り向いた。 「なにって……あ。」 あたしに何か言おうとしたものの…その声も止まった。