奴らがどれだけの
実力の持ち主なのかは
わからないケド。



『大瀬!森川!集合して!』



少し離れた場所から
モツ先輩が
助け舟を出してくれた。



『だって…。悠行こう。』



私がそう言うと、
悠は少し
奴らに頭を下げて
背を向けた。



走って集合する。
みんなの群れにたどり
着いた途端



『サンキュ。』



隣で悠が呟く。



『集合かかんなかったらブチ切れてた。ああいうタイプ私が嫌いなの覚えててよね。』



そう言ってニッと笑った。



『さっき言ったのホント?』



『え?』