手術は無事成功した。



タケのいる病室。



駅前のケーキ屋さんで
焼きプリンを買って、みんなで
お見舞いに来た時だった。



ベットを半分起こして
タケは私たちに微笑んでくれた。



痛みはだいぶひいたらしく、
リハビリの日々だよ~なんて
苦笑してる。



他愛もない会話はしばらく続いた。



『練習はかどってる?』



タケは不意にそんなことを聞いてきた。



『うん。みんなバテるまでやってるよ。』



こぼれる笑顔が悲しみに包まれてる。
私たちは何となくそれに気付かないよう
にその場を繋げた。