これまでの日々が
まるで走馬灯のように蘇っていく。



悠。ありがとう。



悠と出逢ってなきゃ
この舞台には立てなかった。



こんなキラキラした世界。
悠とじゃなきゃ見れないよ。



約束通り、連れてきてくれたね。
すごく感謝してる。



そっと背中に呟いた。



きっと私は、これからも
この背中を見てるんだろうな。



“第○回高校生ダンス甲子園!視聴者投票をただ今締め切らせていただきます!”



アナウンサーの言葉に体が反応する。



今から最終審査に入る。



ゴクリと生唾を飲み込んだ。