100%の力は出し切った。



終始暴れ続けた心臓と、震える指先は
上手く誤魔化せただろうか。



歓声と共に湧き上がる拍手に
安堵のため息をもらす。



乱れる呼吸を整えながら、
いつものお決まり。
ハイタッチして後ろへ下がる。



悠も満足げな顔してる。



最後のチームも終わり、
視聴者投票が一斉に始まった。



会場にいる私たちには
投票されている様子はわからない。



そして、
審査員側がどう評価してくれたのかも。