ハット帽を深くかぶった悠は
下を向いた。



口元はニッコリ笑ってる。



『よっしゃ!行くぞ!』



そう言って私の腕を引っ張り、2人
同時に立ち上がる。



サンシャインの演技、最後までは見れなかった。



この震える鼓動と指先を抑えるのに
必死だったんだよね。



“続いては関東代表、Crew ’ ☆~!!”



紹介を受けると、光の中央へと
私たちは走って行く。



音楽が鳴れば、私たちだって世界を
変えることが出来る。



悠だけを信じて、
例え暗闇の中でも、絶対に呼吸を
合わせてみせる。