大音響の中、一組目の
パフォーマンスが始まった。
男女4人で、
ジャンルはヒップホップ。



怖くて、見ないでおこうかと思ったケド
悠は真っすぐ彼らを見ていた。



それにつられて私も視線を向ける。



時折、ギュッと握ってくれる手から、
無言の言葉をかけられた気がした。



“ 大丈夫。怯むことはない。” って。



悠の大きな背中越しに見る、
数々のパフォーマンスは
大声援に包まれていた。



私たちも、あの光の中で
輝いていられるのかな。