あたしが3歳のときだった。 あの人は言ったんだ。 『ここで待っててね。ママがくるまで動いちゃだめよ』 『わかった。待ってる。』 そこは保護施設だった。 そして自然と施設に入ることになった。 あたしはずっとあの人を待った。 きっと迎えに来るって信じて。