美桜 ――…なんか、春樹お兄ちゃんって感じ


春樹 は?


美桜 ―…あたし一人っ子だから春樹、兄弟みたいでなんか嬉しい


春樹 兄貴かよ…


美桜 頼れる兄貴



春樹 あ〜はいはい。兄貴でいーよ




悩んでいたことが本当にくだらないって気づいた。

そうだ。

春樹のいう通り、拓海を信じればいいんだよね。




こんなに簡単な答え、
悩みすぎだって。




――…でも、文化祭が終わるまで意地悪しよう。


練習きついのにバイト先まで迎えに来てもらうのも悪いって思ってたしね。



そうしよ。