美桜 …先週バイト先でね、卒業したら正社員にならないかってマスターに言われてさ、


春樹 あぁ、あのお洒落な喫茶店?


美桜 うん。配属先は都内で店舗のバーはどうかって。


春樹 バー?へぇー。


美桜 お給料も何か凄くいいし、有名店でその社長さんがたまたまあたしを気に入ってくれたみたいで。


春樹 …進学は?


美桜 ―…うん、あたし今のバイト好きだし、むいてる気がするんだ。多少仕事内容は変わるけどいい話だと思う。だから働こうかなって。



春樹 そっか。うん、いいんじゃないかな。



美桜 うん。何か働くって決めたら、もっとちゃんと仕事身につけようって思ってさ。拓海も文化祭の練習で忙しいし、この際、シフトいっぱい入れようって思って―…



春樹 あー…そーゆーこと



美桜 ちょっと疲れた。