何時間がたっただろうか。 外は夕日が照らしていた。 美桜 …そろそろ行くね。 あたしは驚いた 拓海 あ………。ちゃんと拝めた…? 美桜 ………何してんの? 拓海 …待ってるって言ったじゃん。 美桜 ずっと? 拓海 一回トイレに行った 美桜 … 拓海 帰ろうぜ。寒くなっちゃうよ。 高校二年生に上がったばかりの春 まだ少し冷たい風があたしの横を通りすぎた。