体育館裏の、誰もこない場所。
私は地べたに座り込んだ。


…絶対、嫌われちゃったよね。


ふたりっきりの勉強会ができただけでも…幸せだったかも。




でも、近づけば近づくほど、もっと知りたくなって。


もっともっと近づきたくなってしまう。


そう思っちゃったから、バチがあたったのかな。




「七岡!」


…三谷くん。


「あのさ…七岡。…勉強、教えてくれよ」


頬をポリポリとかきながら、そう言った。


「なんで…?気持ち悪く、ないの?」


三谷くんは膝を落として、同じ目線にしてくれた。