「だから、課長がお前に『次の休みに行くから』って言った時、俺はお前の真後ろにいたんだよ!」


「え……?」


村上君の言葉に驚いて目を見開くと、彼は投げやりに続けた。


「しかも、課長はそれを知ってて、わざとあんな勘違いさせるようなこと言ったんだよ……」


「課長がそんなことするわけ……」


「あの目は絶対に企んでたに決まってるだろっ!!」


なんだかムキになっているだけのような村上君に、半ば呆れながら口を開く。


「課長がなんのためにそんなことするのよ……」