悔しい。


絶対今押したのに、

何も言えない。


そんな自分が嫌いだ。




「つーかさぁ

そこ、邪魔なんだけど。


どいてくれない?」




「・・・ごめん」




あたしは通路の真ん中に

立っていたわけではない。



邪魔にならないよう、

端っこに立っていたのに。