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真っ先にそうなった事を愛架に伝えれば、直ぐ様家にくるあたりビックリだよね。しかも泊まる気満々でビックリするよね。


一応ながら教科書やらノートやらを開いてはいるが、目の前の人は、ニコニコと笑っている。


「心菜にもついに春が来たんだね」


「春って……」


「色々あったけど良かったね。良かったね」


「……ありがとう。でもとりあえず、月曜からテストだよ」


と言う私はさっきも言ったように一応道具を開いてはいるがやる気が全くない。暗記の為の物を色々作成するのには力をいれているけど。


蛇足的に言えば図書館で勉強の時もそんな事をやっていたりする。


覚えれば大体何でも出来るしさ。


作成しながら愛架を見れば目を真ん丸くしていた。