「新入生の皆さん
入学おめでとうございます。
これから新しい生活が始まり…



(長い…
どうしてこんなに話が長いんだろう)


はじめまして
私は工藤優衣<ゆい>といいます。


はれて少し大人になった私は
今日中学校の入学式です。


今から中学校生活が楽しみです。


部活何にしようかなとか
運が良ければ私にも
彼氏ができるかな?とか


中学校生活がスタートし


部活も勉強も順調。


だいぶ慣れてきた。


友だちとかっこいい先輩を
見に行ったりね


楽しみが沢山あるから
学校には毎日休まず行った。


そんなある日


お昼休み友だちにいつも通り
先輩を見に行こうよと誘われたけど


「ごめん、今日はパス!!」


「えー、優衣が来ないとか
珍しいじゃん!!」


「何か用事あんの?」


「特に無いよ!何となくだよ~」


「そっか~、じゃあ行ってくるね!
来たくなったらおいでよ~?」


「あいよ~」


そう本当にこの日は何となくだった。
いつもなら率先して行くのに…


何となく


何となく1人で空を見たい気分だった。


1人屋上に向かった。


この何となくが
私の人生を大きく変えた。