「ん?何か今言おうとしてたか?」



『言おうとしてたんじゃなくて、言ってた途中だったの。』


ムスッとして言ってやる。

「ごめん、ごめん。何て言おうとしたんだ?」


『ふんっ。絶対に一生言ってやんないだ。』


ベーッと舌をだす、あのムカつく顔も付け足しといた。



「っ…。あっ!もうこんな時間じゃん。結行くぞ!」

グイッ。と飛鳥に右手の腕を引っ張られて強引に立たされる私

一生懸命振りほどこうとするが…。
ちっ。見た目はヒョロッとしてるのに意外と筋肉がある。どこにそんな筋肉があるのか不思議でたまらない

『どこに行くの?』

不意に聞くと若干薄々感ずいてはいるけど…。めんどくさい事に巻き込まれそうで行きたくない思いでいっぱい、いっぱいだった


「さっきも言ったじゃん。サッカー部の部室だって。」

ほら、嘘じゃなかった