本当は、行く予定も無かったが榊原先輩がいるから行く予定に変わってしまった。


野球部やバスケ部は、もう掃除が終わっていて練習が始められている。


でも、その練習の声だったり、応援の声だったりが私には全て雑音にしか聞こえない。


暫く歩き、周りが静かになり人気が無くなった頃

ギュッ。と
榊原先輩に抱き締められてした。
いきなりのことでビックリする私。

そんな事など、別に眼中に無い榊原先輩。
後ろから回されている腕を振りほどこうとすると、逆効果だったのか

最初にまして強く強く抱き締められる。

それはもう痛いぐらいに。

こんなに甘えてくるのは、さっきの話が原因としか考えられない。

そう思って言葉を発する。

『私が好きなのは、榊原先輩だけですよ。』

「当たり前。だから、他の男なんて見んな。」


強引な会話だって言うことは知ってる。
だけどあなたに言われるとこうしか返せないんだ。