あたしは 必死に走った。 けど―――… 「絵莉っ!! 待てって!!」 祐樹に適うわけなくて 腕を掴まれてしまった。 「離して!! 里奈ちゃんと 仲良くしてればいいじゃん!!」 「お前 それ本気で言ってんのか??」 祐樹は真剣な目で言ってきた。 「だって……。 だって!! 祐樹が忘れるから……ふぇっ。」 あたしは とうとう泣き出してしまった。