ハァハァ…。
やっと夏美に辿り着けた!!

なんであんなに早く歩けるの!?


「やっと追いついた!」


「ご苦労様。」


「もうっ!待っててくれてもいいじゃん!夏美!」

「早く帰りたかった。」


「ふぅ〜ん?」
ちょっとぶっきらぼうに言ってみた。





すると、珍しく夏美から話題をふってきた。
「…明日、何の日か知ってる?」



「えっ!?あぁ、エイプリルフールでしょ?」
びっくり!夏美が話題をふってくるなんて!



「…。そう、でも私、嘘嫌い…。」


「へぇ〜!夏美は正直者だね!うちなんか、嘘にまみれてるって感じ(笑)」


「………。」



あぁ、また黙っちゃった。
しょうがないから静かにするか…。




その時、うちは夏美がこっちをチラチラ見てたことに気づかなかった。